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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第109章 浄化(アズート)
鋭い閃光が走ったかと思うと突然、ガラガラと壁や天井が崩れ落ちてきた。
「ルナ様っー・・・」
ドザリが叫び声と共に身体を覆いかぶさせ、ルナを守るように瓦礫の下敷きになった。
閃光の眩しさが、ルナの視界に闇を広げていく。
そのまま意識を失ったルナは黒い海の中を漂っていた。
何も感じない。
今まで襲った不条理な切なさが嘘のように消えていた。
閃光が意識を、ルナの過去の全てを消してくれたのかもしれない。
それは、何とも言えない清らかな愛でルナを包んでくれていた。
「ルナ様っー・・・」
ドザリが叫び声と共に身体を覆いかぶさせ、ルナを守るように瓦礫の下敷きになった。
閃光の眩しさが、ルナの視界に闇を広げていく。
そのまま意識を失ったルナは黒い海の中を漂っていた。
何も感じない。
今まで襲った不条理な切なさが嘘のように消えていた。
閃光が意識を、ルナの過去の全てを消してくれたのかもしれない。
それは、何とも言えない清らかな愛でルナを包んでくれていた。