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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第109章 浄化(アズート)
(ル・・・ナ・・・)
その人も笑みを浮かべていた。
「ルナ・・・ルナ・・・」
声が近い。
闇が晴れていく。
「ルナ・・・・・」
優しい囁きがルナを呼んでいる。
「う・・・・」
目を開けてみた。
眩しい。
視界が霞んでいる。
「ルナ・・・・」
暖かい手の感触が頬にあった。
「ディオン・・・」
愛おしい顔がそこにいた。
「気がついたかい・・・?」
「ディオン・・・」
温もりを逃さぬようにルナは自分の指を添えた。
硬く逞しい指が嬉しかった。
その人も笑みを浮かべていた。
「ルナ・・・ルナ・・・」
声が近い。
闇が晴れていく。
「ルナ・・・・・」
優しい囁きがルナを呼んでいる。
「う・・・・」
目を開けてみた。
眩しい。
視界が霞んでいる。
「ルナ・・・・」
暖かい手の感触が頬にあった。
「ディオン・・・」
愛おしい顔がそこにいた。
「気がついたかい・・・?」
「ディオン・・・」
温もりを逃さぬようにルナは自分の指を添えた。
硬く逞しい指が嬉しかった。