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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第110章 王宮の平和(アズート)
(でも・・・・。)
ルナは思った。
誰も壊す事の出来なかった教会にくすぶり続けていたアズートの怨念を、精霊達と母の魂がルナに力を貸してくれた気がする。
全ての事実を晒されてズタズタになった心が爆発した時、凄まじい力が雷となって教会を襲ったのだ。
その時、ルナの心に何かが語りかけた気がした。
『ルナよ・・・五年の間、よく辛抱した。
そして、力を蓄えた・・・。
今、母の忌まわしい過去を知り、自分の無残な記憶とも戦った。
その力が我らに奇跡を起こさせたのだ。
もう、お前は呪いから解き放たれたのだ。
これからは何も恐れることは無い。
お前自身の人生を堂々と生きるがいい。
愛する夫、ディオンと共に。』
ルナは思った。
誰も壊す事の出来なかった教会にくすぶり続けていたアズートの怨念を、精霊達と母の魂がルナに力を貸してくれた気がする。
全ての事実を晒されてズタズタになった心が爆発した時、凄まじい力が雷となって教会を襲ったのだ。
その時、ルナの心に何かが語りかけた気がした。
『ルナよ・・・五年の間、よく辛抱した。
そして、力を蓄えた・・・。
今、母の忌まわしい過去を知り、自分の無残な記憶とも戦った。
その力が我らに奇跡を起こさせたのだ。
もう、お前は呪いから解き放たれたのだ。
これからは何も恐れることは無い。
お前自身の人生を堂々と生きるがいい。
愛する夫、ディオンと共に。』