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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第14章 川下り(呪われた王宮)
(ディオン・・・)
心の中で呼んでみた。

「えっ・・何・・・?」
激しい水音の中、ディオンはそれに気付いた。

ルナの言葉は声に出さなくても、ディオンの心に届くのだった。
それが嬉しくてルナは微笑みを投げた。

ディオンは照れ臭そうにそれを受け取ると、零れる笑顔を少女に返した。
二人は幸せであった。

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