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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第16章 戦士(呪われた王宮)
「そのためにも早くジューム国に行かなけりゃあ・・・。ちゃんと食べないと体力がつかないよ、ルナ」

ディオンの言葉に無理に笑顔を作ると、ルナはヤギの乳を飲干した。
その時、キエフの毛むくじゃらの身体が戸口に立っているのが見えた。

二人が笑顔を見せると、小さな瞳の色を微かに変えて包みを投げてきた。
一瞬、笑ったように見えた。

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