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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第17章 ジューム国(呪われた王宮)
「何だ、さっきいた所じゃないか・・・。力を授けるっていっても僕は何ともないし、この剣だって錆びてるし本当なのかなあ・・・?」
そして何気なくディオンが剣を引きぬいて空にかざしてみると、錆びていた剣が急に光り出した。
「な、何だ・・どうしたんだ・・・?」
得たいの知れない力が、剣に吸込まれていく。
その振動に堪らず剣を落としそうになった時、一陣の閃光が走り、ディオンの身体に雷のようなショックが襲った。