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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第29章 アズートの呪い(呪われた王宮)
血塗られた祭壇には地獄の狂宴の後が生々しく残っていた。
何時までも泣き止まぬルナの肩にディオンがそっと手を置いた。
「ルナ・・・」
ルナはその優しい微笑みに更に顔を崩すと、その厚い胸に飛び込んでいった。
「ううう、ああ・・あああー・・・」
忌まわしい記憶が容赦なくルナを襲う。
こうして抱かれている愛する男の前で司教に犯されたのだ。
しかも、自分から腰を使って嬉しそうに喜びの声を上げていた。