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第32章 儀式（呪われた王宮）

アズートに呪いをかけられて一度は死ぬ決心をした二人だった。
あのまま死んだ方が幸せだったのかもしれない。

だが、最後にアズートが言った言葉が二人の心を動かしたのだ。
我々には国民を幸せにする義務がある。

国民の全てと交われば呪いが解けるのなら、喜んでこの身を捧げるとルナは言った。
それが互いの罪に対する償いと愛であった。