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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第4章 白い記憶(呪われた王宮)
「ディオン・・・」
そっと、その名前を呟いてみた。
昨日の口づけの感触が残っている。
ベッドで起き上がると、ルナは大きく伸びをしてみた。
身体中に生気がみなぎってくる。
愛が広がっていく。
窓の外から鳥のさえずりが聞こえてくる。
満足そうなため息をつくと、ルナはそっと心の中で呟いた。
昨日、愛する人に告げた言葉であった。
(大好き・・ディオン・・・)
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