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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第51章 祈り(アズート)
水晶の輝きが強くなっていく。

(ル・・ナ・・・ル・・ナ・・・)
微かに声がした。

(ル・・ナ・・・ルナ・・・)
水晶の中からだった。

(ルナよ・・・・)

今度はハッキリと聞こえた。
心の中に直接、語りかけてくる。

「ルナよ、聞くがよい・・・」

金色の光がルナを包む。
目の前が何も見えなくなっていく。

「目覚めよ、ルナ・・・」
ルナの瞳は開いたまま光を受止めている。
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