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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第5章 噂(呪われた王宮)
「ホホホホ・・・。浮気はいけませんよ、アナタ・・・」
そしてベッドに腰掛けると、ルナのおでこにキスをして言った。

「おはよう・・ルナ・・・」
甘い香りがルナを包んでいく。

母の美しい顔が心に迫る。
母は益々綺麗になっていくように思える。

そんな母の魅力に父も吸い込まれるように手を広げると、マチルダは唇を重ねている。
ウットリと抱き合う両親を眺めながらルナは嫉妬に近い感情を抱く程、その美しさに見とれていた。

本当に自分の母なのだろうかと思える位、ルナの心を虜にする。
母の姿を見ているだけで、身体が熱くなってくるのだった。
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