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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第57章 王との出会い(アズート)
※※※※※※※※※※※※※※※
そして一年後、僧侶達が祈りを始めた時、轟音と共に聖堂の床が崩れ去った。
それは、蛇とトカゲのあいのこのような怪物だった。
思わず聖剣を取った僧侶達だったが、一撃の内に殺されてしまった。
次々と食い散らかしていく怪物であったが、魔物の声がした。
「待て、アズートよ・・・」
「とめるんじゃねぇ。やっと五年ぶりに出られたんだ。みんな食ってやる」
「冷静になれ。もう、お前の身体は朽ちてしまってないのだ。今は、蛇やトカゲの身体を固めたにすぎない。ワシはこのままでも良いが、お前は望みがあるのだろう・・・?」
「そ、そうだ女だ。マチルダだ。アイツを抱けるのなら、何だってする」
「ワシも永遠の命を得るにはジューム人の力が必要だ。だが見たところ生き残っているのはこやつ等、年寄りのみのようじゃ。これでは、直に我等も滅びる」
そして一年後、僧侶達が祈りを始めた時、轟音と共に聖堂の床が崩れ去った。
それは、蛇とトカゲのあいのこのような怪物だった。
思わず聖剣を取った僧侶達だったが、一撃の内に殺されてしまった。
次々と食い散らかしていく怪物であったが、魔物の声がした。
「待て、アズートよ・・・」
「とめるんじゃねぇ。やっと五年ぶりに出られたんだ。みんな食ってやる」
「冷静になれ。もう、お前の身体は朽ちてしまってないのだ。今は、蛇やトカゲの身体を固めたにすぎない。ワシはこのままでも良いが、お前は望みがあるのだろう・・・?」
「そ、そうだ女だ。マチルダだ。アイツを抱けるのなら、何だってする」
「ワシも永遠の命を得るにはジューム人の力が必要だ。だが見たところ生き残っているのはこやつ等、年寄りのみのようじゃ。これでは、直に我等も滅びる」