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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第63章 赤い血(アズート)
『気持ちいいんだろ、マチルダ・・・』
男は執拗に責めたてる。

『認めるんだよ、マチルダ・・・』

「ああああ・・・いやぁ・・・あああ」
切れそうな糸を懸命に繋ぎとめるのだが、男は更に動きを早くする。

「あああっー・・・あっあっあっ・・・」

無数の快感が電流のように押し寄せる。
男は何度も繰返す。

『認めるんだ、マチルダ・・・。お前は淫乱な女だ』

「あああ、あふぅっ・・・」

虚ろな目でマチルダが振向いた男の顔は、真っ赤な血に染まっていた。

「い、いやっー・・・」
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