この作品は18歳未満閲覧禁止です
呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第65章 動く指(アズート)
「ああっ・・・・」
その事実がマチルダの心を駆り立てる。
感じていたのだ。
触れただけなのに飲み込むように滑っていく程、濡れているではないか。
『お前は淫乱な女だ・・・』
男の声が耳元に残っている。
「あっあっ・・・・」
直ぐに電流が走る。
おぞましい悪寒が熱い欲情となって、身体の奥底から湧き上がってくるのだ。
マチルダの指が動いていく。
自身の意思から離れ、別の生き物の如くマチルダの肌を辿っていった。