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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第6章 不思議な力(呪われた王宮)
「いいじゃないっ・・通してよ」
ルナの透通る声が、教会の入口の大きなアーチに反響している。

「いいえ、いくら王女様といえども過ぎ越しの祭りの翌日に、教会に入る事は許されておりません。これは司教様のご命令です」

頑固そうな顔をした門番が、大きな身体で扉の前を塞いでいる。
それでもルナは懸命になって男を説得しようとしている。

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