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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第68章 僧侶と司教
「そ・・れで・・・沢山の・・蛇が」
薄暗い聖堂に透き通る声が途切れがちに響いている。
ステンドグラスの模様が祈りの祭壇に長く伸びて、二人の形を浮かび上がらせていた。
金色の光が二つまたたいている。
「わ、私に・・命じる・・・のです」
半月形の瞳が長いまつげに覆われると一瞬、金色の光も弱まる。
しかし、直ぐにそれは輝きを取り戻すのだった。
「んっ・・・あふぅっ・・・」
切ない吐息と共に。
マチルダの長いグリーンの髪の間から二本の皺がれた手が伸びていた。
ウットリと預けた王妃の身体を包むように、アズート司教は後ろから抱きしめている。
薄暗い聖堂に透き通る声が途切れがちに響いている。
ステンドグラスの模様が祈りの祭壇に長く伸びて、二人の形を浮かび上がらせていた。
金色の光が二つまたたいている。
「わ、私に・・命じる・・・のです」
半月形の瞳が長いまつげに覆われると一瞬、金色の光も弱まる。
しかし、直ぐにそれは輝きを取り戻すのだった。
「んっ・・・あふぅっ・・・」
切ない吐息と共に。
マチルダの長いグリーンの髪の間から二本の皺がれた手が伸びていた。
ウットリと預けた王妃の身体を包むように、アズート司教は後ろから抱きしめている。