この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第68章 僧侶と司教
『認めるんだ、マチルダ・・・お前は淫乱な女だ』
男の声が聞こえる。
しかしマチルダにはもう、それが怖く感じなかった。
潤んだ瞳を開けると僧侶が笑っていた。
マチルダの目には、幼い頃に信じていた清らかな誠実さが透き通って見えていた。
思い悩み壊れそうになっていた自分の心を、優しく包んでくれていると信じている。
そう、マチルダは気づいていない。
その瞳の奥に、邪悪に燃える欲望を。
泣きじゃくりながら始めた告白が、何時の間にか甘美な愛撫に咽ぶ切ない吐息に変わっている事も。
男の罠に操られ始めている事を。
男の声が聞こえる。
しかしマチルダにはもう、それが怖く感じなかった。
潤んだ瞳を開けると僧侶が笑っていた。
マチルダの目には、幼い頃に信じていた清らかな誠実さが透き通って見えていた。
思い悩み壊れそうになっていた自分の心を、優しく包んでくれていると信じている。
そう、マチルダは気づいていない。
その瞳の奥に、邪悪に燃える欲望を。
泣きじゃくりながら始めた告白が、何時の間にか甘美な愛撫に咽ぶ切ない吐息に変わっている事も。
男の罠に操られ始めている事を。