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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第86章 聖少女ルナ(アズート)
「お母様ぁー・・・」
陽だまりの庭園に、天使の声がこだました。
笑みを浮かべて振り返った王妃の姿にルナは一瞬、戸惑う程の感動を覚えた。
植栽の緑をバックにシルクのドレスをまとった王妃の青色が、鮮烈に心に飛び込んできたからだった。
「きれ・・・い・・・・」
思わず口をついて立ち止まった。
後から追いついたディオンの気配にも気づかない程だった。
「あっ、マチルダ王妃様・・・」
少年の声に振り返ると、眩しそうな目で母の姿を追っていた。
走ったせいだろうか、心なしか頬が赤く染まっている。
陽だまりの庭園に、天使の声がこだました。
笑みを浮かべて振り返った王妃の姿にルナは一瞬、戸惑う程の感動を覚えた。
植栽の緑をバックにシルクのドレスをまとった王妃の青色が、鮮烈に心に飛び込んできたからだった。
「きれ・・・い・・・・」
思わず口をついて立ち止まった。
後から追いついたディオンの気配にも気づかない程だった。
「あっ、マチルダ王妃様・・・」
少年の声に振り返ると、眩しそうな目で母の姿を追っていた。
走ったせいだろうか、心なしか頬が赤く染まっている。