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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第95章 ペニスの味(アズート)
二人の声と吐息が、聖堂に響いていく。
ルナは不思議な官能を覚えていた。
あれ程おぞましく恐れていた行為が、何故か当たり前のように思えてくるのだ。
「そうよ、ルナ・・・美味しいでしょう・・・?」
(おい・・・しい・・・・)
母の言葉に、ルナは素直に思った。
「これは神聖な儀式なの、ルナ・・。司教様が清めてくださっているの」
(清めて・・下さる・・・)
そのフレーズが、自然とルナの心に溶け込んでいく気がした。