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愛妻を抱かせる
第6章 妻の献身
どうしてあんなにも妻はカズオに優しいのか。

天使のような慈悲深い妻のカズオに対する振る舞いは、

寝取られ趣味の私にとっては、

とてつもなく扇情的で、胸が苦しくなるほどの精神的快感を

もたらした。

女の子宮が疼くように、私も腹の底から湧き立つ

欲望がさらに膨らんでくるのを感じた。

一回戦が終われば私は風呂場から出てもいいことになっていたが

目の前でカズオの二度目の射精を見て、さすがに3回戦は

無理だろう。

しかし、最後風呂場から出ていく前のうっすらと笑みを浮かべた

妻の眼差しはこのまま終わりではない、

もっともっと見せてあげるとでもいいたげだった。

あなたがこんなこと望むから悪いのよ。

これ以上さらに欲情した私が見たいのかもしれないけど、

あなたは耐えられるの?

そんなふうに思っているように見えた。

ドアの向こうは妻とカズオの陰鬱な空気で

私の居場所はないかもしれない。

でも見たい。

私は風呂場から出る決心をした。

そんな大袈裟な話でもないのだが。

どんな反応をされるのか少し怖い。

私の妻なのだからそんなことを気にすることがそもそもおかしい。

でも、今妻はカズオの手の中にいることも事実で、

今は私は外野なのだ。

恐る恐るドアを開けると静まり返っていた。

ベッドの方に目をやると薄暗い照明の中、しかし

ハッキリと見て取れる程度の明かりのもと

カズオが仰向けに大の字になって横になっていた。

その大の字の間に妻は正座していた。

私の存在は消されているのか、こちらを気にする

様子もなく、今まさに3回戦が始まろうとしていた。
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