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第18章 兄弟

蓮side

俺と凪は空港に到着し荷物を預け登場ロビーに向かっていた。

「結構ぎりぎりだったね～(笑)間に合って良かった～」

凪はそう言って笑った。


・・・・・・。

凪怒ってないかな？？？？

俺は凪をベンチに座らせ、凪の手を握った。

「凪ごめんね、さっき・・・・・」

俺が話し出すと、凪は笑って・・・・。

「何が～？？？(笑)私もそうしてって言ったじゃない！！！」


兄貴と電話で話しているとき、凪が・・・・。

高松から一緒に旅行できない？

皆でって・・・。

そう言った。


凪は更に笑って、

「せっかく・・・せっかくいるたった2人の兄弟でしょ？？？？私は大事にした方がいいと思うなぁ～(笑)」

・・・・・・・。

兄貴とは・・・。

中々ゆっくり会えないでいた。

まさか2人で旅行なんか行ったことはない。

まだ一緒に暮らしていた子供の頃は、兄貴と一緒に買い物に行ったりはしてた。

でも離れ離れになってからは、親父の目を盗んでコソコソ会っていただけ。


凪の肩をぎゅっと抱き・・・・。

「ありがと～・・・・・・」

そう言った。



俺は・・・。

兄貴を逃がしたい。