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第18章 兄弟

中に入ると観光客っぽい人もちらほら。

おかみさんのような人が出てきて、

「いらっしゃいませ(笑)窓側どうぞ～！！！」

そう言ってくれた。

奥の窓際の席に凪と向き合って座る。

大きな窓の向こうには瀬戸大橋が見えた。

「わぁー・・・すっごい！！！(笑)大きいねッ」

凪は興奮した様子で瀬戸大橋の写真を撮った。

「俺も瀬戸大橋渡るの初めてかもな～・・・・」

何度もこっちの方に旅行に来たけど～・・・瀬戸大橋の方に来るのは初めてだった。

「ね・・・お兄さんたちは何処の宿に泊まるの？？？」

凪はニコニコ笑ってそう言った。

俺は携帯を出し、

ラインを確認した。

「さっき俺と凪がイチャイチャしてるときライン来てたんだった(笑)」

そうそう、なんか携帯鳴ってるなって思ったんだ(笑)

凪はケタケタ笑って、

「お兄さんからだった？？？(笑)」

(笑)

見ると、案の定兄貴からのラインだった。

『お前等が泊まるホテルの近くにある望海荘ってホテル取れた！』

望海荘？？？

マップで見ると俺らが泊まるホテルのすぐ裏の山の上にある大きなホテルだった。

「兄貴たちここに泊まるって(笑)すぐ裏ッ！！！」

凪にマップを見せると、

「凄い近くのホテル取れたんだねぇ～ッ！！！(笑)明日からどうするの？？？」