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いんらん荘の蘭子さん
第1章 いきなりの誘惑
「ここが3号室よ。 掃除をしておいたから、すぐに使えるわ」
私は3号室のドアを開け、カギを三宅くんに渡します。

「ありがとうございます、大家さん」
三宅くんは室内に荷物を置いて、またペコリと頭を下げます。

「蘭子って呼んでね。 他の入居者たちも私をそう呼んでるから」

「はいっ、蘭子さん!」

元気よく答える三宅くんだけど、三宅くんの視線は私の胸元と下半身を往復しています。
期待通りの反応です。

私は三宅くんをもっと誘惑したくなり、三宅くんに尋ねます。
「印蘭荘の布団をレンタルするのよね?」

三宅くんは引っ越してきたばかりなので、もちろん部屋には布団はありません。

「はい、お願いします」
三宅くんが答えます。

「じゃあ、管理人室から布団を取ってくるから、この部屋で待てってね」
私は3号室を出て、管理人室に戻ります。
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