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愛しの茉莉亜
第5章 綾
バイトを終えて家に帰ると、茉莉亜は僕のカメラをいじっていた。


「おかえりー!ねぇねぇ優ちゃん写真撮るの?」


無邪気な顔で僕に聞く。


「ああ、サークル入ってるから。でも最近撮ってないや」


「優ちゃん、撮ってよ。茉莉亜、優ちゃんの写真見たい!」


可愛い顔で茉莉亜にお願いされると、僕は断れない。


「いいよ」


そう言って、カメラを手に撮り久しぶりにファインダーを覗いた。


ファインダー越しには瞳をキラキラさせた茉莉亜が映っていた。



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