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愛しの茉莉亜
第13章 独り
冬が来る前、僕はようやく就職の内定が決まった。
大して大きな会社ではないが、この不景気の中決まっただけでも有り難い。
綾も決まったようで、その日はお祝いとして二人で飲んでいた。
「お互い決まって良かったね!」
綾がニコニコと機嫌よく話す。
「ああ。本当だな」
「松本君、少し元気になったよね」
「どうかな、分からないよ。
あっ、でも綾には心配かけて悪かった」
「いいの、私が好きでやってたんだから」
「・・・・」
「結局、松本君には振り向いてもらえなかったけど」
大して大きな会社ではないが、この不景気の中決まっただけでも有り難い。
綾も決まったようで、その日はお祝いとして二人で飲んでいた。
「お互い決まって良かったね!」
綾がニコニコと機嫌よく話す。
「ああ。本当だな」
「松本君、少し元気になったよね」
「どうかな、分からないよ。
あっ、でも綾には心配かけて悪かった」
「いいの、私が好きでやってたんだから」
「・・・・」
「結局、松本君には振り向いてもらえなかったけど」