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愛しの茉莉亜
第13章 独り
僕は大学を卒業し、茉莉亜と別れて一年が過ぎた。


今でも茉莉亜のいない生活に慣れないでいる。


朝起きると隣に居ない事。


満員電車で茉莉亜を抱きしめられない事。


食事の時、あのお茶碗が一つしか使われない事。


夜、ベッドが広く感じる事…


茉莉亜を想うと会いたくて苦しくなる事は未だに少なくない。


そんな時はカメラを手に取り、ファインダー越しに空を見る。


空の天気が茉莉亜の今日の気持ちかな~なんて思いながら。


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