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ひまわりの花束
第14章 夏季休暇何する?
初めて訪ねるそうさんの部屋に少し躊躇していたけれど、そうさんの後をついて行くことにした。

そうさんの部屋には、こじんまりとした使いやすそうなキッチンが付いていた。

まだ、夕食には時間が早いので、コーヒーを飲みながら一休みすることになった。

「座って」勧められたダイニングの椅子に座り、ぐるりと周りを見回す。

綺麗に片付けられた部屋の壁ぎわには、大きな本棚があり、小説や写真集がたくさん並んでいた。立ち上がって本棚を見てみると、植物の図鑑や国内外の有名な庭園の写真集だった。

「何か気になる本があったら見て良いよ」

「本当に植物が好きなんですね」

「写真集を眺めているだけでも、癒されるからね」

私でも知っている庭園の名前が書かれた写真集をめくってみると、素敵なバラ園の写真が出てくる。

「そうさんは、バラが好きなんですよね」

「うん、そうだよ。これ、こんなバラ園、いつか自分も作ってみたいと思うんだ」
写真集のページをめくり、大小さまざまな、真っ赤なバラの庭の写真を嬉しそうに見せてくれる。




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