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特別棟の獣~After story𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎ 🕊
第10章 臨月~陣痛
臨月に入って、もう赤ちゃんはいつ産まれてくるか分からない。
予定日通りかもしれないし、明日かもしれない。
そんな話を吏生にすると、過保護だった吏生は更に過保護になった。
仕事から帰ってくると「調子どう?赤ちゃん産まれそう?」って毎回聞いてくるし、
お風呂に入ろうとすると「いつ陣痛来るか分からないから一緒に入る」と言う。
「ねぇ吏生、そんなに心配しなくて大丈夫だよ?」
「だっていつ産まれるか分からないでしょ?」
「そうだけど…、陣痛すら来てないからまだだよ」
初産だからきっと陣痛がきても時間かかるだろうし。