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第11章 出産の感動

出産を終えた百合は点滴を外し、分娩台で少し休憩をした後、病室に戻った。


赤ちゃんは体重や身長を測り、看護師に連れていかれた。



「百合、お疲れ様。頑張ってくれてありがとう」

「吏生もずっと傍に居てくれてありがとう」



無力だった俺に百合は優しい言葉をくれる。



「赤ちゃん、明後日から同室なんだって。寂しいなぁ」

「百合は身体を休めないと」

「うん、お母さん達に出産の報告したら少し休もうかな。眠くなってきちゃった」

「俺が連絡しておくから寝ていいよ」



だって俺にはこれくらいしかできないから。