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第17章 息子とふたりの時間

次の日、朝から百合のところに行こうと思っていたのに、結局病院に着いたのは昼前だった。


事前に連絡しておいたから、百合は病院に頼んで俺たちのご飯まで用意してくれていた。


百合の個室のドアを開けると「ママ〜っ！！」と蓮が百合に抱き着いた。



俺も抱きつきたいんだけど……


でもここは蓮に譲ろう…


俺もだけど、きっと蓮も寂しかったんだよな…



「蓮、良い子にしてた？」

「うんっ！」



………いい子だったか…？

ワガママ炸裂だったよな……？


「ご飯頼んであるから皆で食べようか」

「ママと食べるっ！」

「うん、じゃああっちの椅子に座って？」

「は〜い！」


あれ、なんでこんな聞き分けいいんだ？

百合だから？

もしかして俺って蓮になめられてる？