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特別棟の獣~After story𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎ 🕊
第6章 過保護過ぎる旦那さん
今日は予約していた産婦人科に来ている。
吏生は仕事を休んでくれて一緒に待合室にいる。
暫くすると「桐谷さ〜ん、こちらへどうぞ」と看護師さんに呼ばれた。
それから看護師さんに言われるまま検診台に乗り、診察を受けた。
「隣にあるモニター見てね。この小さい丸いのが赤ちゃん、そしてピクピク動いてるのが心臓だよ。心拍が確認できたから順調そうだね」
どんな感情かと言ったら、なんとも言えない感動だった。
こんなに小さいのに心臓が動いていて、私のお腹の中で元気に生きている。
まだ丸くて人間の形にはなっていないけど、それでも愛おしかった。