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第7章 妊娠初期

ある日の日曜日。



朝起きてリビングに行くと、いつも通り朝食が並べられてある。


でも百合がいない。


朝食も1人分しかない。


リビングから出て、百合を探しているとトイレから咳き込む音がする。


「百合？」

「げほっ…ご飯…食べてて……」

「百合っ…」

「つわりだから…大丈夫……冷めないうちにご飯食べて…」



ドアの1枚向こうに百合がいるのに何もできない。


とりあえず百合にストレスを与えないように言われた通り用意してくれた朝食を食べた。

食器を洗ってトイレに行くと、そこにはもう百合はいない。


寝室に行くと、小さく丸まって布団を被ってる百合がいた。