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貴方を諦めます
第12章 3年ぶりの彼女
香織と話せたのは二言くらい。


高橋のせいだ。



香織と連絡すら取れなくなって、東京のどこにいるのかも分からなくて、香織が来るかもしれないと誘われた同窓会みたいな飲み会に参加してやっと会えたのに…。



あの日……、大学の卒業式で言われた『バイバイ、涼ちゃん…』の言葉が今でも頭から離れない。


あの後、香織に連絡しても返事は返ってこなくて電話したらもう繋がらなかった。



まさか番号を変えるなんて思ってもなかったからマジで焦った。




焦ったってもんじゃない。






絶望した───…。





もう一生会えないかもしれないとまで思った。
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