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密会
第2章 🌹May🌹
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中に入っていたのは、ノースリーブの黒のレザーレオタードボディースーツに、レザーストッキング、ロングのレザーグローブだった。
所謂、ボンテージと呼ばれる代物に、羞恥心がせりあがるのを感じたが、悠長にしている暇はない為、私服を脱ぐと渋々腕に通していく。
...嫌...これ全部丸見え...
首元はチェーンを使ったホルターネックで、裸の胸が強調されるデザインな上にクロッチも無い。
胸と陰部、そして後ろはお尻が丸見えな格好だ。
小っ恥ずかしい姿で、元の部屋に戻る決心が出来ず、鏡台の天板に両手をついて悩んでいると、背後から扉の開く音が聞こえた。
振り返らずとも、三面鏡には足音を立てずにゆっくりと近寄ってくる日比谷教頭が映し出される。私の背後でぴたりと止まった彼のニヒルな笑みに心臓がドクリと跳ね上がった。
「着替えたら、来いと言っただろ?」
私の予想に反して囁かれた声は、ねっとりとして甘い。「はい...すみません」と答えた私の声は今にも消えそうな程、小さかった。
「良い身体だな。」
ボソリと私の耳元で彼は再び呟くと、耳の中へ舌を侵入させる。執拗に舐められて、喘ぎ声を溢す私を、嘲笑うような視線が射抜く。
その視線がたまらない。
そう思ったのと同時に舌が抜かれた。
「好きなだけ乱れるといい。」
その低い美声に下腹部が熱くなる。
コクリと呟いた私は、自らSM器具が用意された室内へとゆっくりと足を進めた。