この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
密会
第5章 🌹August-2🌹


そして待ち合わせ時刻の15分前。
日比谷教頭から着信があってすぐに、貴重品等を入れた紺色のスクールバッグを手に取った私は、自宅マンションを出ると、マンション裏の駐車場に小走りで向かった。

駐車場入り口付近に停められた目立つ黒塗りのベンツを見つけ、早足で近づくと運転席の窓ガラスが開かれる。

「乗れ。」と一言、私に言い放った彼の高圧的な口調は夢と全く同じだ。
頬が緩みそうになるのを引き締めて、助手席に乗り込むと、エンジン音を立てて発車する。


...なんか日比谷教頭、機嫌が良い?


彼のポーカーフェイスに見慣れていなければ決して分からない、ごく僅かな表情の違いを何となく感じ取った。


「...私の顔に何か?」


日比谷教頭が運転する様を無意識のうちに見つめていた私に、彼はチラリと流し目を送ってくる。

「いえ...その...何でもありません。」


もしかしたら本命の恋人と昨夜、お楽しみだったのかもしれない。

見当違いかもしれないが、彼が上機嫌な理由を問い詰める事は何となく避けたくて、咄嗟に顔を逸らした私は、チェック柄のスカートの裾をギュッと握り締めた。

/177ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ