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密会
第8章 🌹December🌹


15時、ついに日比谷教頭と共にホテルヨーロッパに足を踏み入れると、趣向を凝らしたクリスマスツリーと可憐な赤いポインセチアが広々としたロビーを埋め尽くしていた。

淡々とした表情でチェックインを済ませた日比谷教頭と共に、エレベーターに乗って通された場所は、テーマパーク側が見える4階、ヨーロッパデザイナールーム、デラックス。

壁やカーテン、枕には赤い花が描かれており、赤と白を基調とした華やかで洗練されたお部屋だった。
驚きの連続で既に頭は付いていけていないのだが、日比谷教頭曰く、17時半からフレンチレストランの予約を取っており、少々時間が空く為、希望の場所があれば散策しないか?との事。

「いやいや、恐れ多いです。日比谷教頭の行きたい場所で構いませんよ。」と断ったのだが、「特にない。決めてくれ。」と衝撃的な発言が返ってきてしまった為、アムステルダムシティを希望して、夕飯までの時間をブラブラ散策する事となった。


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