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密会
第10章 🌹March(終章)-1🌹
シャワーも浴びず、服も脱がずにベッドへもつれ込む。
「何もかも忘れたい。とても辛い。辛いの。」
無数のキスの雨を黒崎から浴びながら、
美月は心の奥底から迫り上がってくる感情を彼に言葉でぶつける。
「じゃあ俺が忘れさせてあげる。」
黒崎の言葉に美月は簡単に胸を打たれた。
服を脱がされて情事の痕を付けられれば、まるで彼の所有物になったかのようで、美月の心が踊った。
既に酩酊状態の彼女の視界が大きくぐらついた。
恐ろしい事に正常な思考判断が出来ない事に彼女は全く恐怖はなかったのだ。
丁寧にローションで膣内を広げられた後に、黒崎はそそり勃った肉棒を美月のナカに押し入れる。
彼はゆっくりと美月のナカを蹂躙しながら、脱ぎ損ねたワイシャツを一枚脱いだ。
彼の両腕は和柄の刺青が入っていた。
その上、上半身の至る所には不自然な傷跡と注射痕があったのだ。
美月は一瞬にして血の気が引いた。
そして得体の知れない男のペニスが、ゴム越しはいえ、自分の膣内に挿入されている事実が、急に恐ろしく感じたのだ。