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幼馴染の重すぎる愛
第12章 twelve
今日は土曜日。
待ちに待った詩織ちゃんとカフェでランチをする日。
琉生はずっと不安そうな顔でいるけど、初めて友達と遊べることに私はワクワクしていた。
「愛結、本当に1人で大丈夫?僕も一緒に行こうか?」
「ありがとう、大丈夫だよ」
詩織ちゃんを待っている間、琉生はずっと一緒に行くと言っていた。
でも詩織ちゃんと2人で遊びたいという気持ちが強くて、何度も断っている。
最終的には琉生が折れて渋々「分かった…」と言ってくれた。
「何かあったら直ぐに連絡するんだよ?」
「うん」
「不安だからLINEは返してね?」
「分かってるよ」
「愛結…」
「琉生、本当に大丈夫。詩織ちゃん優しいし、何かあったら直ぐに琉生に電話するから」
こんな不安そうにする琉生を見るのは初めてだった。