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幼馴染の重すぎる愛
第13章 thirteen
薬局に着いて、いつも愛結が買っている痛み止めを手に取りレジに向かおうとした時、
「琉生くん?」
女の声が僕を引き止めた。
振り返ると、それは愛結の友達。
その隣にはその子の彼氏がいた。
「やっぱり琉生くんだ。こんばんは」
「こんばんは」
僕にとってはどうでもいい相手。
返事もしたくなかったけど、愛結に怪しまれてしまいそうで無視はできなかった。
「ちょっと急いでるんで」
「呼び止めてごめんね、じゃあまた」
頭を少し下げて、僕はレジに並んだ。
これだけで終わると思っていた。
愛結が苦しんでいるから、早く戻らなきゃと思って会計を済ませ、店から出ると今度は彼氏に方に声をかけられた。
隣に彼女はいない。