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第13章 thirteen

走り去る愛結を追いかけようとしたけど、腕を掴まれてしまった。


「邪魔しないでくれる？」

「少し1人にしてあげてよ…っ」

「うっざ…」


つかまれた腕を強めに振り払えば、女はよろけて転びそうになった。


でもそれは駆けつけた彼氏に抱き止められる。


「自業自得だろ。人に当たってんじゃねぇよ」


腸が煮えくり返るほどイライラした。


誰のせいでこんな事になったと思ってんの？


巫山戯んな。



でも今はこの2人のことはどうでもいい。


僕はスマホで愛結のGPSを確認した。


きっと家に帰っているんだろう。


家の方に向かって動いている。