この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
幼馴染の重すぎる愛
第21章 twentyone
退院して1週間、愛結は普通の食事も食べれるようになって僕と会話もしてくれるようになった。
「愛結、大学辞めよ?」
「え?」
「だって愛結は実家から出るために大学に行きたかったんでしょ?お金ならあるし、僕と一緒にここで暮らせばいいよ」
「………」
大学に行くのは愛結の最後の足掻きだったことは分かってる。
お母さんを好きな人のところに行かせてあげたかったんだよね。
「こんな時に言うのは違うかも知らないけど、僕は愛結と家族になりたい」
俯いてる愛結が、僕の目をやっと見てくれた。
「直ぐになんて言わないよ?でもやっぱり僕は愛結が好きだし、愛結が居ないと生きていけないんだ。だからずっと僕の側にいてほしい」
僕の気持ちを言うと、愛結は僕に抱きついてきた。