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第1章 one

「愛結は可愛いね」


これは琉生がいつも言ってくれること。


周りの人に平凡とか、ブスって言われても琉生だけは私を可愛いと言ってくれる。


「愛結は恋人がどんなことするか知ってる？」


「デートとか？」


「うん、あとは？」


思い浮かぶのはさっきしたキス…

きっとそれ以上の事もあるんだと思うけど、恥ずかしくて言葉にできない。


「分からない？」


「うん……」


「エッチだよ」


あぁ、やっぱり……


それをすれば子供ができるということは知っている。


でも、無知な私は詳しい事までは知らない。