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第1章 出会い

高校三年の四月、校舎には桜が咲いていた。

クラス分けの紙を見ながら、僕はクラスを確認する。

都会から少し外れたところにあるそれなりの進学校。

僕は入学してからというもの、あまり馴染むことができず、今までにできた友達は数人。

多くの時間を本を読んで過ごしていた。

部活には入っていなかったし、成績も下の方だ。

僕は八組だった。

確認すると下駄箱で、靴を履き替える。

階段を上って、教室の中に入るとすでにグループができていた。