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狂愛の巣窟 〜crossing of love〜
第7章 【あなただけのモノになれたら幸せなのです…】





「十和子さんだとどれも似合うね、全部買っちゃう?」




何を言い出すの、と慌てて拒否。
ねぇ、就職したてで生活も安定してないのに散財しちゃダメだよ。
一生懸命働いたお金なのに。
亨さんとは別の企業に就いて、まだ越えてないでしょ?
親父より稼ぐようになるからって言ってたよね。




「コレ似合う、コレにしよ?」




うん、それ、私も可愛いなって思ってた。
でも値段見て違うのにしようって思ったのに。
「コレもどうかな?」と少し安めの方を選んだらジッとデザインを見て。




「絶対コッチでしょ」って譲らない。
ねぇ、それ、キミのお給料の遥か上だよ?
何ヶ月分なの?




「お願い、今からコレ着けてデートして?」なんて可愛くお願いされたら何でも聞いてあげたくなる。
真っ赤になる私はボソッと「じゃ、それで…」と流されるんだ。
現金ではなくカードでスマートに支払う姿も凛々しくなったね。
何か貢いでもらってるみたいで居心地悪いけど、その場で一颯くんがピアスを着けてくれた。




店員さんに見送られご機嫌な一颯くん。
チラチラこっちを見て満足そう。
「大切にするね」と言ったら真顔になって握った手をギュッとしてきた。
その仕草ひとつひとつが亨さんと重なる部分もあるけど、今はちゃんと一颯くんと向き合ってるよ。




デートの終盤、当たり前のように入ったホテルで。
鏡でピアス揺らしたりして眺めてると裸になった一颯くんが後ろからハグしてきて「嬉しそうで嬉しい」と鏡越しに目が合う。
背中のファスナーを下げられ、足元に落ちたワンピース。
セクシーな下着姿の私をギュッと抱き寄せてきたから。




「少し派手……だったかな?下着」




「……着けるの初めて?」




「うん」




「僕の為に?」




「……当たり前でしょ」




ほら、目尻下がって笑う。
髪を片側に寄せて首にキスしてくる。




「今日は十和子さん壊しても良いの?」




「溜めてきた?」




「すっごい溜まってる……」




後ろに立つ一颯くんの当たってるオチンチンを下着越しに手コキする。
すぐ声が漏れちゃうのね。




「ねぇ、私ももう我慢出来ないかも」








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