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狂愛の巣窟 〜crossing of love〜
第7章 【あなただけのモノになれたら幸せなのです…】





一緒に帰るはずだった一颯くんは「信じてるから」と電車で帰って行った。
やっぱり顔合わせたくないのかな。
そうだよね、私がそうさせてしまったのだから。
亨さんに連絡をして考え事をしながら家路に着いた。




タクシーが着く前から外に出て待っててくれた亨さんに気付いて慌てて出る。




「おかえり、十和子」




「え………ごめんなさい、早いとは思わなくて」




「うん、言ってなかったし大丈夫だよ」




いつもの優しい亨さんだけど外で待っててくれたってことは何か意味があるのかな。
ぎこちない笑顔で家の中に入る。
玄関でハッと気付きました。
2足の見慣れない靴が置いてあります。
来客が居るのです。




「あ……ごめんなさい、連絡くだされば…」




「何言ってるの、連絡したらすっ飛んで帰って来ちゃうでしょ?たまにはゆっくりしてもらいたかったし」




やっぱりいつもと少し違う笑顔だ。
今からお仕置きされることはわかっていても、未だかつてない展開に顔は引き攣ってしまう。




「へぇ、俺とデートする時よりおめかししてるんだね」




巻いた毛先を触られながら今日のコーデも隅々までチェックされる。
「急に誘って来られたのに準備万端だ?」とチクチク嫌味まで。
全部把握しているなら隠す必要もない。




「普通です、これくらいは」




そう言うと手を取り至近距離まで詰め寄られる。




「たっぷりお仕置きが必要だろ?当分、他の男にフラフラ出来ないよう躾けてあげるね?」




“今日は親父とシないで”
一颯くんとの約束が脳裏をよぎる。




「ごめんなさい、今日は…」




「一颯に俺とシないでとか言われた?」




当たりだね、と鼻で笑う。
冷たく豹変してくる亨さんも、靴を見ただけで誰が来てるかも瞬時にわかってしまう私はすでに子宮が疼いている。
あれだけ一颯くんに愛されたのに。




「さぁ、おいで」と手を引かれスリッパを履いた。
咄嗟に手を離してしまったのはまだ心と身体が別々だったから。
約束、したから。
あなたの大切な一颯くんは私にとっても大切な人なの。




「なに毒されてんの?まぁ、良いよ」




見放された気がして心臓が飛び跳ねた。
スタスタと行ってしまう。







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