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狂愛の巣窟 〜crossing of love〜
第10章 【狂愛の巣窟〜ラスト・シーン〜】





連続ナカイキしていると、失神してもまた身体が絶頂感覚を覚えていて最高潮時でイって目覚める。




服を着てフカフカのベッドの上でした。
ずっと隣に居てくれた亨さんに抱き着く。
髪を撫でられて安心した。
まだ抱き締めてくれる。
心配そうに見てくれていた。
ちゃんと目が覚めるかどうか確かめるまでは不安を抱いていたかも知れない。




「どれくらい眠ってましたか?」




「4時間ほどだよ」




「……ごめんなさい、失神しちゃって」




「身体、大丈夫?」




「はい」




「まだ起きなくて良いから、ゆっくりしてて、思ってるより……十和子のこと壊しちゃったから」




語尾が詰まって声が上擦る亨さんは、顔を見せまいと私の目を手で覆う。
サッと出て行き寝室で1人にされました。
皆さんも帰られたのでしょう。
リビングもだいぶ汚してしまったことを思い出し慌ててベッドを降りるもストンと床に座り込んでしまう。
足に力が入らないのだ。




それならば、と四つん這いでハイハイして廊下に出ると階段を上ってきた亨さんに見つかった。




「十和子?どうした?シャワーか?」




「あ……いや、下の階……片付けなきゃって」




「おいで」




「…ひゃっ」




軽々と抱きかかえてくれて階段を下りる。
ソファーカバーもカーペットも全部綺麗に替えられて片付いていた。
敷いていたお布団もない。




「俺ひとりじゃないよ、全部皆が綺麗にして帰ってくれた、十和子目覚めたよって連絡したら、ほら」




スマホを見せられて安堵している皆さんのメッセージが亨さんに届いていた。




「俺のこと、嫌いになった?」




「どうして?」




「こんなになるまで十和子を………正直怖かった、このまま目覚めなかったらって過ぎった、俺はなんてことをしてしまったんだろうって……」




「大丈夫よ、私には……亨さんだけなの、本当よ?」




「後悔しているはずなのに、今日の十和子は綺麗だったなって思い出しただけでまた興奮する、誰かに抱かれて欲しいって思ってしまうんだ、おかしくなりそうだよ…」




自責する亨さんの手を優しく包み込む。






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