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横を向いて歩こう
第7章 まさきとまさか
松下とは翌朝別行動で
代休や外回りが重なり
あれから顔を合わせずにいて

内心安堵していた

同僚のお兄さんとあんなことしまって顔を合わせるのはばつが悪い

「よっ。」

屋上のベンチで弁当を食べていると松下が階段を上ってくる

「元気?」

「何よ。」

「いや、最近どうかなって。」

あたしたちが2週間近く顔を合わせないのは珍しかった

「ごめんなこの間、兄貴のこと。ちゃんと帰れた?」

部屋に誘ってしまったなんて言えない

でももとはと言えば二人きりにしたのはこの人で
あたしに非は、、ない?

「ちゃんとタクシーに乗せたわ。」

「そうか。」

煙草を吸い始める
絵になるわ
横顔お兄さんにそっくり

思わず見とれてお兄さんのことを連想してしまう

「お兄さん、あたしのこと何か言ってた?」

「何も。何で?」

お兄さんともそれきりで
連絡先を聞いたわけでもない

松下に対して後ろめたいのは同僚のお兄さんだからだけではない気がする

認めたくないけど
松下に同僚以上の気持ちがあるとしたら
それはそれで複雑

いや、でも最後までしてないし、セーフ?
だし二人とも独身だし隠すことではない


「別れたんだってな。」

あたしの中では健ちゃんはとっくに過去となっていた

「山口さんまだお前に気がありそう。」

「ふうん。」

「お前はもう上書きしたか。」



頭も心も体もお兄さんで持ちきりで
他の人なんて興味がない

会いたいな


「まっつん、お兄さんにありがとうって言っといて。」

松下がこちらを見てあたしの目を見張る

「お前まさか。」

あたしも黙って松下の目を見張る

何のまさかなのか知らないけど
間違いは犯してないはずよ

このままキスしたくなる衝動を抑える
お兄さんと重なって混乱した


「連絡先教えてよ。」

今度は松下が黙る番だった

「嫌?」

煙草をぐりぐり灰皿に押し付けるとため息をつく
どうやら苛ついているらしい

「何で兄貴なんだよ。」

「なあに、嫉妬?」

あたしが最強にニヤニヤすると
いきなり片手で腰を抱いて睨まれる

キスされそうになって咄嗟に顔を背けた
あたしにはお兄さんが待ってる


「ここでキスしてあげてもいいけど、不倫はしない主義なの。」

膣が少し反応したけど堪えた

あたしにはお兄さんが待ってる




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