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恍惚の日々
第5章 脱皮
かなえの躯を仰向けに返すと左腕を首の下にまわし腕枕をした。
淳之介さま…
うん、いい子だ、うんと甘えるといい。
嬉しい…
淳之介さま…あったかい。
かなえは腕枕で抱きしめられ、身を重ねた幸せに頬を赤らめ、桐谷の胸に充てた手から伝わる鼓動と我が身の鼓動を感じていた。
あんなに怖かった靴音の存在が今、この上ない幸せをもたらせてくれる。
あの靴音が私を妖艶な女への道しるべになるなんて、なんてことでしょう、これは現実なのかしら?
どうした?ん?かなえ
これは現実なのかしら?って
そうか、そうか
たぶんこれは夢だよ、かなえ
え…?
淳之介さま…
うん、いい子だ、うんと甘えるといい。
嬉しい…
淳之介さま…あったかい。
かなえは腕枕で抱きしめられ、身を重ねた幸せに頬を赤らめ、桐谷の胸に充てた手から伝わる鼓動と我が身の鼓動を感じていた。
あんなに怖かった靴音の存在が今、この上ない幸せをもたらせてくれる。
あの靴音が私を妖艶な女への道しるべになるなんて、なんてことでしょう、これは現実なのかしら?
どうした?ん?かなえ
これは現実なのかしら?って
そうか、そうか
たぶんこれは夢だよ、かなえ
え…?