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羊にご用心!?
第1章 ~やっぱり甘めが好き~

白銀の手入れのされてないふわりとした髪、大きめのコロコロとしたスカイブルーの瞳は、彼を少年のようにも見せる。
身長は至って普通、大きくもなければ小さくもない。
細い身体に愛くるしい少年のようなアルは、どこか憎めない。
「そう、憎めないのよ。あの犬コロは」
「…………ええ、でも旦那様は解雇なさるおつもりのようですね」
リリムは、ん? とメアリーの言葉に首を傾げる。
────そう言えば、短い間がどうとか言ってたわね?
「確認してくる!」
お嬢様は、はしたなく部屋を出てゆき、父のいるであろう書斎室に向かった。
「お父様っ!」

