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悪魔みたいな幼馴染
第1章 01
講義を終えて、亜美と別れ、帰路につく頃──…
「ちぃ、一緒に帰ろ」
と、悪魔の声が聞こえた。
聞こえないふりをして、早足にアパートに向かっても、凜空の長い足では直ぐに追いつかれてしまう。
「ちぃ、何怒ってんの?やっぱ生理だった?」
「ウザイ、消えて」
「でも帰るとこ同じじゃん」
「今はね」
「は?何、今はって」
「関係ないでしょ」
もしお金が貯まって引っ越しが決まっても絶対に場所を教えたりなんかしない。
保証人はお母さんじゃなくてお兄ちゃんになってもらえばいいし。